温泉旅館ホテルの集客いろはの”い” 「写真を攻略する」

温泉旅館ホテルの集客いろはの”い” 「写真を攻略する」

 福島県よろず⽀援拠点の島⽥慶資です。
 コーディネータとして福島県内外の事業者様に『IT活⽤(情報発信)』『販路開拓』『事業計画策定』『施策活⽤』の⽀援をしています。どうぞ、よろしくお願いします。

 私は『30ルーム以下の温泉旅館ホテル』の事業者様の販路開拓が得意です。複数回ブログの執筆機会をいただいているので、⼩さなお宿様の販路開拓をシリーズでお伝えできればと考えています。今回は「写真撮影」をテーマとします。

島田が撮影した写真一例






 
さて、旅館経営において写真は、商品そのものと言えるでしょう。なぜなら「エージェントサイトのプラン画像に使う、フォトギャラリーに掲載する」「公式ホームページに掲載する」「メルマガでつかう」「SNSにアップする」「チラシに使う」…等など旅館の疑似体験をお客様に提供するための重要ツールだからです。

 お宿様においては、ネットエージェントの営業さんから何度も情報提供を受けた内容でしょう。「写真は重要なツールであることは認識している。ただ、プロのカメラマンに依頼すると相当の経費が必要だから頻繁には依頼できない(または、プロカメラマンとの相性が悪かったことがあり、イメージ通りの写真が上がってこなかったから発注を控えている)。」と悩んでいるお宿様も多いことでしょう。
 島田の考える簡単撮影技術をブログで提供しようと考えました(その他、読者様からリクエストがありました、福島県よろず支援拠点のメールフォームから連絡くださいませ)。

 さて、上記写真は島田が撮影した写真です。ネットショップの新商品開発でシェフとフードコーディネーターと島田(コンサル兼カメラマン)で撮影しました。手前味噌になりますがなかなかシズル感のある写真に仕上がっていると自負しています。いかがでしょうか?
なお、よろず支援拠点のお客様ではないことに留意ください。
お宿様で写真撮影する場合のカメラについての結論
お客様から写真撮影を内製化するよう助言すると「島田さん、カメラは一眼レフカメラがいいですか?どのメーカーのカメラがいいでしょうか?」と必ず相談いただきます。

いきなり結論となりますが、カメラは「iPhoneSE3」以上で十分です。
 ※島田はアンドロイド携帯端末の評価はできません、使ったことがありません。
 ※上記のサンプル写真は、島田の個人端末iPhoneSE3で撮影しました。

 シズル感のある「美味しいそうな写真」を構成するのは、写真の構想、構図やライティング、お料理の並べ方、小物の配置が重要になります(詳細は、次回以降のブログで紹介します)。
 逆説的には、一眼レフカメラで撮影しても上記の構成要素が欠けてしまうと、お客様に疑似体験を提供できない、いわゆるイメージと違う写真になってしまいます。

iPhoneの設定「グリッドを表示する」

 さて、カメラアプリの設定をひとつだけ操作ください。次の手順です。

 上記の手順でグリッド機能を有効にすると、次のようなメリットがあります。
✓写真の水平垂直がとりやすくなる(商用写真は水平垂直が基本と教わりました)
✓シズル感のある構図をとりやすくなる(構図は写真の”型”です。マネすることでプロ感が獲得できます)
※構図については次回のブログで紹介したいと考えています(お楽しみにしてください)。

 グリッド機能だけ有効にしていただければ、写真撮影の準備は完了です。
簡単でしょう。素晴らしい写真をお宿様で内製化できれば、より売上拡大が可能と考えます。

専⾨家からの助⾔

 ⼩さなお宿様においては、プロカメラマンに依頼するための経費が捻出できないことがあります(プロカメラマンの高品質写真は重要であることは間違いないのですが・・・)。しかしながら、売上拡大“のみ”に焦点を当てると高品質写真の有無は因果関係が薄くなります。

 なぜなら、写真には鮮度があるからです。
 10年前にプロカメラマンに依頼して撮影していただいた写真 vs iPhone13PROでお料理が変わったタイミングで撮影したそれなりの写真。売上拡大に効果があるのは、もちろんタイミング良く撮影したそれなりの写真でしょう。

 今だと宿で何が食べられるのか、周辺でどんな体験ができるのか。それをお客様に写真で届けることが大事だとお伝えしたいです。

 また、今年度もお付き合いくださいませ。
 よろしくお願いします。