「コロナ禍で起業した成功例(ゲストハウス@会津若松市)
- 2021.12.27
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福島県よろず支援拠点コーディネーターの鷲山です。
今回ご紹介するのは、コロナ禍で起業した、『mooi』、『毎日が休日』(会津若松市)という2つのゲストハウスで、よろず支援拠点が起業から収益獲得までを支援させて頂きました。
先ず、はじめにゲストハウスについて説明します。2017年6月に国交省が管轄する住宅宿泊事業法(民泊新法)と言う、オリンピックのインバウンド需要の受け皿的な意味を持ったもので開始されました。内容を簡単に説明すると、住居であること(台所、浴室、洗面台、トイレが備わった)。また、年間の営業日は180日(泊)であること。これを前提として都道府県知事への届け出を済ませれば許可が得られる宿泊所の事です。
なぜ、コロナ禍でも集客できたのか、ゲストハウスの客層に特色があります。一般に旅行とは何かと問われれば、はじめに観光と言う人が殆どですが、ゲストハウスに宿泊する客は、観光も一つの目的なのですが、第一に人との関わりを求めている人が多いようです。それはゲストハウスで出会える客同士の出会いもありますが、意外と多いのがゲストハウスのオーナーとの出会いに期待している客も多いのです。そしてもう一つの特色は、自由な旅をする人達です。当日の宿泊先を決めずに自由に旅を計画し、今晩の宿を辿りついた場所で泊まると云う人達です。ゲストハウスに泊まる事は、目的ではなく旅の過程で記憶に残る出会いである事に重視しているからです。そこで、コロナ禍だからこその理由が見えます。それは在留外国人の人達です。R2年6月時点での在留外国人数は、288万5,904人でした。この人達が母国に帰れず日本に留まっていたと云うイレギュラーなケースで、国内旅行(個人旅行)へ出かける在留外国人も多く、それもメジャーな旅ではなく、日本人も知らない様な所を訪れ、宿泊する先が旅の情報交換も出来るゲストハウスの利用に繋がっています。
mooiゲストハウスは、2020年に会津若松市日新町で、築50年の民家を借り3部屋で営業を開始しました。2020年、2021年ともに売上は平均15万円/月で最高の売上は40万円/月でした。
彼のゲストハウスの特徴は外国人の受け入れが多く、お客様の3割を占めています。理由としては、英語が通じ、彼自身も海外旅行などで渡航経験が多い事にあります。mooiゲストハウスはコロナ禍でも黒字経営、補助金、給付金一切受け取っておりません。(該当しない)。今後、市内で優良物件を探し、2件目、3件目のゲストハウス運営を計画中との事です。
毎日が休日ゲストハウスは、2021年4月に会津若松市町北町で築20年の自宅で2部屋での営業を開始しました。子供が巣立ち部屋が余っていると言う事で、開業当初より予約サイト(Booking.com)の口コミでは高得点を得ています。ここのゲストハウスの特徴は、とにかくサービスが凄い、宿までの送迎はもちろん、居酒屋、温泉、観光地まで自分の時間に余裕があれば付き合ってくれる。口コミが口コミを呼び今年開業したゲストハウスとは思えない盛況ぶりで、オーナー曰く自分の生活の中で無理の無いように営業をし、無理にならないおもてなしをしています。
これらゲストハウスは行政も注目しており、会津若松市危機管理課では空き家対策にゲストハウスを活用できないかの検討をはじめ、ゲストハウス運営者の発掘や情報収集に努めているとの事です。何にしても地方の高年齢化、家を守る事が出来なくなってしまい、最終的には行政代執行が行われる事になりかねませんので、社会の問題解決にゲストハウスは一躍を買っている新しいビジネスモデルになりつつあります。
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