ベーカリーとケーキはどちらが儲かるか?
- 2021.09.13
- 未分類

福島県よろず支援拠点の長谷川です。
若い方々の創業希望で比較的多いのがベーカリーとケーキです。統計データを活用し、売上高と収益性を比較して、どちらが儲かるか?検討してみました。
(1) 売上高の比較
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区 分 1世帯当たり
の消費額
商圏人口3万人
の消費額(売上高)
パン類 24,723円 3億11百万円 洋菓子 15,118円 1億90百万円 和菓子 9,516円 1億20百万円
(2)収益性の比較
収益性の比較には、日本政策金融公庫の「小企業の経営調査指標」を活用しました。なお、洋菓子店はデータがないため、和菓子等を含めた菓子小売業(製造小売)、パン類は、パン小売業(製造小売)のデータを使用しています。
調査数 | 黒字企業数 | |
菓子 | 141 | 35(25%) |
パン類 | 53 | 7(13%) |
区 分 |
平均値 |
黒字企業 |
標準偏差 |
平均値±標準偏差 |
|
売 上 高 経常利益率 |
菓 子 |
-2.2% |
2.8% |
8.3 |
-10.5~6.1 |
パン類 |
-3.7% |
3.0% |
9.3 |
-13.0~5.6 |
|
総 資 本 経常利益率 |
菓 子 |
-1.9% | 5.3% | 10.4 | -12.3~8.5 |
パン類 |
-7.7% |
8.3% | 16.3 | -24.0~8.6 |
収益性の特徴は、菓子は平均が若干のマイナスであるものの、企業間の格差が少ないのですが、パン類の平均は大幅なマイナスの一方で、数少ない黒字企業の収益率は高く、企業間の格差が大きいといえます。
創業の際に、どちらを選ぶかで悩むケースはないと思いますが、比較することでそれぞれの特徴が分かりやすくなります。不透明感が高い時代を生き抜くには、自社の業界だけでなく様々な業界を知ることや、広い視野を持って直接関連のない情報を収集することもムダではないと思います。
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